気について

私が本格的に気功トリートメントを始めた頃は手の指紋や爪の中が黒く染まりました。
色んな人のヘドロに手を突っ込んでそれを引っ張り出すため、邪気が手に絡みつくためです。

上手な指圧師やマッサージ師ほど的確なツボ押しが出来るため、指先から邪気を吸い込み体調を崩してしてしまいがちです。
特に女性は、上手い人ほど10年以上続けるのは難しく、上手い人ほど次第に体調不良で休みがちになりついには続けられなくなるようです。
何人もそういう女性を見てきました。

男性は気質的に他を撥ねるので影響を受けにくいのですが、女性の気質は他を受け入れ育てようとするため他人の邪気を取り込み易いのです。

そのため気功の世界でも女性の気功師は育ちにくく少数です。

余談ですが、私がイギリスで気功のクリニックをしていた時の知人に旧ソ連出身の凄い治癒力を持った男性ヒーラーがいました。
彼は別の国で活動していましたが、TVで「エイズよ来たれ」というCMを流し、本当にエイズ患者を治していました。
そのヒーラーのソ連時代の恋人が故ブレジネフ書記長のヒーラーとして有名だったジュナ・ダビダシビリという女性ヒーラーでした。
数あるヒーラーの中でも別格と言われている方ですが、それだけでなく女性であるということで大変稀な存在だと思います。

私が女性でありながら気功師として長く続けられる理由は、体内から邪気を自ら出せるからなのです。

トリートメントを始めると、患者さんからは様々な形で邪気が出ていきます。
どす黒く立ち昇る蒸気だったり、熱気だったり、赤や緑など様々な色のスライムのようなものだったり、人によっては虫や釘が身体から飛び出していく感覚だという方もいます。
そういうものを引っ張り出すわけですからこちらもよく注意する必要があります。
手や指にへばりついてきますから、そのままにしておくと身体に入り込んでしまいます。
また、そういう邪気を空間に引っ張り出したまま放置してしまうとその空間に溜まってしまいます。

そのため、私はそれらを引っ張り出すと同時にすぐ光の粒子に変えてしまいます。
そして(まずありませんが)万が一邪気が入り込んでしまったとしてもすぐに体内から出してしまいます。
それが出来なければこのような仕事は長続き出来ません。

邪気(と私が呼んでいるもの)は、自分が心の内に作り出すこともあれば、その辺にふわふわ浮いていたりするものもあります。
その辺を漂っている邪気は、人がその傍にいると自然に引っ張られてくっ付いてしまいます。
そしてその人の身体に沈み込むように入り込み、体内のどこかに留まります。
それでも波長が合わなければ自然に体外に出ていくものですが、波長が合ってしまうとずっと体内に抱え込み、その人と一体化してしまいます。

邪気には様々な種類があります。

身体の内側にこびり付いてはいるものの、技術的に取り出し易い邪気もあれば、本人が無意識で作り続けてしまうために、いくら取り除いても湧き出してくる邪気もあります。

このような邪気はその患者さん本人の意識レベルが変わることでようやく解消していきます。

このような邪気は、その人が言葉や態度、環境、状況等から傷付いて深く沈んだ状態の邪気ですが(私は心の闇と呼んでいます)、体内で大変ねちねちと緩慢なるうごめき方をしますので本人にとってはたまらなく辛い感覚となります。
それはまるで体内に芋虫を飼っているような感覚です。

この「闇の邪気」には意識があるため上手く誘導して自ら出ていって貰う事が必要です。

闇の邪気がうごめきながら出て行く時には患者さん本人も嫌な感覚で辛いと思います。
しかしその後は晴れ晴れとぱっとすがすがしい爽やかな感覚となります。

心の闇が意識を持つほど大きな存在にしてしまわないように、日常的にその都度小さい事から解消していく努力は大事です。

例えば打たれ弱い方がいます。

否定的な言葉に傷ついた時には「言ってくれて有難う。考えてみますね。」と返しておき、自問自答してみます。
私が「反省瞑想」と呼んでいるのもその一つです。
すぐには解決出来なくともとりあえずその問題は取り込む事なく棚上げ状態にできますし、問題によってはいずれ時間差で解決の方向に向かうものです。

言われた言葉に納得がいかないことがあるかもしれません。
むしろ傷つくということは相手に投げられたその言葉に納得がいかないからでしょう。
しかし、その時に怒りや悲しみの感情だけに身を任せていると心の闇の邪気を生み出してしまいます。
そうなると結果的に自分自身が自分を傷付けることになります。

それは愚かなことです。

そのような時には感謝してその言葉を淡々と受ければ良いのです。

マイナスに思える体験もプラスに思える体験も、全てが自分自身の「魂磨き」「魂の成長」のために与えられていることなのです。

「今まで感じたことのなかったこんな感情を自分の中に感じることが出来た。有難う。」
「こんな貴重な体験をさせてくれて有難う。」

どんな体験も「感謝して」「受ける」ことが大切です。
それが自分自身の「魂磨き」「魂の成長」に繋がります。

もし泣きたいほど辛ければ、その時には思い切り泣けば良いのです。
医学的にも涙がストレス物質を体外に流し出すことは判明しています。

自分自身で心の闇の邪気を溜めないこと。
そのためには、一日の終わりには「反省瞑想」をして自分の中の邪気払いをし、眠る事は大切な習慣です。

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